5歳児だより

11月は稲刈り・干し柿作り・昔遊び等、たくさんの体験をしました。その中でも、今回は、子どもたちから大好評だった焼き芋(火の活動)をご紹介します。

苗植えの時から“収穫した芋は、焼き芋がいい!”と楽しみにしていました。数ヶ月後、待ちに待った収穫の日。「やっと焼き芋が出来る」と掘る手にも力が入る。

今年の芋は例年に比べて少し小ぶり。しかし、「3つもついとる!」と大きさより、一つのつるに数個の芋がついていることに喜ぶ。

後日、念願の焼き芋に挑戦!!朝から皆で協力して準備。ぬれた新聞紙とアルミホイルを巻く。

「巻いただけでおいしそう!」「これ、おれの芋な!!」自分で巻いた芋を食べる宣言!

事前に、何が燃えるのか考えて集めた素材を使用。木の枝を組み、風通しをよくして、火がつきやすいように配置していく。

この日、一回目で着火。火が消えないよう、うちわで煽ぐ。木材が燃えてくると煙が目にしみて、「痛い!」火が大きくなると、「熱っ!!(友だち)が煽いだら、熱い風が来る!」と顔を赤らめ、休憩したり、水分補給をしながら、火を絶やさないようにする。

そして、心待ちにしていた焼き芋の完成!!子どもたちの反応は?

「もう少し、焼いても良かったな・・・」「おれの芋は甘いよ!」

出来たての芋にかぶりつく。思わず、「うんま~!!」

「おいし~♡」

 

◎約2時間かけて(火起こしから)作った焼き芋は、あっという間に無くなりました。子どもたちの中には、“木材に火をつけ、その中に芋を入れて焼く”と思っている子もおり、保育士が、“火の中に入れると外側(表面)が焦げてしまう”こと、“木材を燃やし炭を作り、その熱で芋に火を通す”ことを伝えると、子どもたちから、「えー、知らんかった」「めっちゃ(時間)かかるやん」「いつになったら食べれるん・・・」との声が。それでも完成させようと皆で協力していました。焼き芋が終わると、「もう一回やりたい」「明日も焼き芋がいいな」と楽しめた様子が伺えました。今回、“焼き芋がしたい”という目的があり、その目的を達成する為に、苗植え、収穫、火の活動と一人一人が意欲的に取り組んでいる姿がとても印象的でした。

                           

                                 白倉